「あ、いやだ、ルルーシュ」

「気持ちいい?」

後ろから伸びてきた手が、内股をやんわりと撫でて中心へと辿る。その優しい手つきに、身体が震えた。怖い、というものではなくて期待している。
そんな恥じらいの欠けた自分がいやだ。
けれど彼の手は、止まないー。
伸びてきた手のひらに包まれて、細長い指が絡む。ねっとりと、執拗に追い詰めるために。
背中がほんのりと赤くなって、汗が噴出している。ぺろ、と舐めればしょっぱい。
垂れる雫が指を濡らして熱い吐息が止めどなく零れた。それを喜々としてルルーシュは受け止めて、微笑む。
片方の手で腹筋を撫で、薄くて忙しい呼吸している胸へと当てて顎を捕える。ふっくらとした小さな唇を指の腹で擦る。
半開きの口の奥には白い歯があって、二本の指をスザクの口腔へと忍ばせた。
苦しそうな声で漏れる。
ルルーシュがスザクのむき出しになった練色の肩口に噛み付く。
そして下肢にある手はいつまでも刺激を繰り返す。
あ、あっ、とスザクが鳴いて心がざわめく。
ぞくぞくする。
すん、と髪の毛を嗅ぐと汗臭くて、石鹸の香り。
スザクの身体が前屈みになりルルーシュ、ルルーシュと喘ぐ。もうイキたい、と。
足の指をシーツに食い込ませて、堪えているスザクの痴態。なんていやらしくて綺麗な肉体なんだろう。食べてしまいたい。一口でじゃなくて、まずは綺麗なエバーグリーンの瞳から。それから鼻、桜色の唇、細くて逞しい腕、骨張った指。それから次はどこを食べてやろう。

「スザク、スザク、もっと泣いて。何度でもイかせてあげるよ。だからもっと、もっと俺を求めてスザク」

ああなんて甘美なディナーなんだろう。